【3分de用語】サーバーとは何か。それは、脳です。 - 文学ナビ
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【3分de用語】サーバーとは何か。それは、脳です。

ブログを作ろうとしている人や、ホームページを開設しようとしている人は、「サーバー」という言葉にぶつかるはずです。サーバーとはいったい何なのでしょう。

いろいろなサイトでサーバーについて解説もされています。その多くは例えを持ち出してくるでしょう。しかし、具体性が乏しい例えだけの解説はどうも判然としません。

だからこそ、確かにここでもいくつか例えを使いますが、同時に、具体性のある話もしていきたいと思います。

なぜサーバーが必要か

まずはじめに、ド直球に「なぜサーバーが必要なのか」をやや抽象的に説明していきます。一回では理解できなくて当然です。記事全体を通した後、ここに書かれることが理解できることを目標としましょう。

なぜサーバが必要か
そもそもインターネットとは、世界中にたくさんあるサーバー内の情報の総体のことである。つまり、サーバー内部に情報が保存されていないということは、インターネット上に存在しないものであるということだ。個人で保有するにしても、レンタルするにしても、自身のホームページなどをインターネット上で誰でも見られるようにするために、サーバーに情報を保存することが不可欠なのである。

サーバーの実体

そもそも、サーバーって物体として存在するものなのか、はたまた抽象的な存在なのか。

これは端的に、サーバーとは「実体のある機械」です。まずはここをしっかり把握しましょう。

皆さんが持っているパソコンは、1つのコンピューターです。それと同じように、サーバーというのもコンピューターなのです。それも、個人の持つパソコンが及びもつかないほどの、高性能で処理能力の高いコンピューターです。

大きいものは冷蔵庫より大きいものもあります。めちゃくちゃ実体を持っています。

サーバーとインターネット

サーバーの役割を知るために、まず、インターネットについてザックリ見ておきましょう。

インターネットとはなにか

インターネットとは、無数の情報の総体のことです。サーバーがありありとした実体を持つのに対して、インターネットこそが抽象的な概念なのです。

インターネットとは
無数の情報の総体であり、抽象概念である。

さて、情報とは、必ずどこかに保存されていなければなりません。皆さんの記憶のことを考えてみてください。

人がつつがなく生きていけるのは、過去の記憶を持っているからです。過去の記憶は、物体としての脳に保存されています。そして、過去の記憶や学習した内容が脳に保存されているからこそ、人は人とコミュニケーションを取り、相互に関係を築くことができるのです。

インターネットとはいわば、このような実体のない人間関係のようなものになります。

インターネットの物質的側面としてのサーバー

抽象的な概念というのは、必ず物質的なものに支えられて存在します。

愛が存在するためには、少なくとも一対の物質が必要です。例えば、男と女、人と犬、あるいは、親と子、といったように。

同じように、抽象的な概念としてのインターネットは、サーバーという物質的な側面が必要となります(より広くとらえると、サーバに情報を保存するヒトという物質も、インターネットの物資的側面です)。

インターネットは情報の総体のことでした。そして、情報とは必ずどこかに保存されていなければなりません。まさに、人間でいう脳にあたる情報保存媒体こそが、サーバーなのです。

そして、そのインターネット上の情報保存場所であるサーバーに情報が保存されていなければ、あなたのサイトは、だれも見つけることができないのです。

ここまで読めば、すでにあなたは先の「なぜサーバーが必要か」を理解できるはずです。

サーバーとは
情報を保存するための媒体。人でいうと脳にあたる。また、抽象概念であるインターネットの、物質的側面を担保する存在でもある。これが無ければ、インターネット上にサイトが保存されない。

サーバーの意味が理解出来たら、こちらも読んでみてください。

サーバーの位置づけ

ここまで理解していれば十分です。が、別のところでドメインについて解説しました。そのドメインとの関係を見てから終わることにしましょう。すでに具体的な理解ができているはずなので、ここでは例えを使っていきます。

ドメインとはインターネット上の住所

ドメインとはインターネット上の住所のことです。住所があるからこそ、人はあなたのサイトにたどり着くことができるのです。

しかし、住所を持っているだけではそこに住まうことはできません。

ここで、架空の町を想像して下さい。

そこは、住居がすべてアパートやマンションで賄われています。とあるアパートのオーナーは、住みたい人に月々何円かで部屋を貸してやり、とあるマンションのオーナーは、自分の身内だけをそこに住まわせたりしています。

この架空の町において、ドメインとは、自分の部屋の住所になります。(むろん存在しませんが)「金原県金原町3-119 ビヨンド金原 303号室」みたいなかんじ。

ネット上では、この住所全体がURLとなります。そして、「~ビヨンド金原」までは他に同じ人がいても、「~ビヨンド金原」の「303号室」は、世界に唯一の場所です。つまり、「303号室」こそが、その住所の心臓部で、ネット上ではドメインと呼ばれるものです

ドメインとは
URLの一部であり、ほかのURLとの差異化の機能を持つもの。URLの心臓部と言ってもよい。ここの例でいうと、「金原県金原町3-119 ビヨンド金原 303号室」の、303号室にあたる。※もちろん厳密には若干違う、があくまで例えとして捉えてください。

ドメインのエッセンスはこちらに書かれています。

サーバーとは部屋のこと

この架空の町で住所を獲得するためには、そもそも、部屋を借りなければなりません。

この1つ1つの部屋が、あなたが借りたサーバーの一部になります。

1つのアパートは、1つのサーバーとして考えてください。その大きなサーバーの一部に情報を保存させてもらうことが、部屋を借りることと同じことなのです。

大企業が保有するサーバー

主題とは少しそれます。が、伏線を回収しておきます。

架空の町の話のところで、マンションのオーナーが自分の身内だけを住まわせる、という状況も描きました。

これをインターネットの話に置き換えましょう。

グーグルなどの大企業は、そもそも自分たちでサーバ-を保有しているのです。私たち小さな個人はサーバーをレンタルすることしかできませんが、金持ちは、自分たちでサーバーを運用し、自分たちで情報を保存することができるのです。

これが、マンションに身内を住まわせる、ということです。

最後に

ちょっと長くなってしまいましたね。しかし、サーバーの基本が理解できるところまでは3分で読めたはずです。今回はインターネットについても理解を深めることができたので、まぁ、少し長くなってもいいことにしましょう。